・居酒屋の歴史

江戸の街にお酒を飲ませる店が広まったのは今から約220年前、天明の頃と言われてます。
最初は酒屋さんが自分の店の利き酒のために、店の土間の片隅に立ち飲みの場所を作った
事が始まりでした。
当時、酒屋さんは自分の作った酒を売る以外に別の産地のものを合わせたり、いわば
ブレンダーとしてのお仕事もやっており、その店独自の商品が出来てました。
この次にでてきたのが「煮売り酒屋」で、煮豆、煮しめ、おでんなどを煮売りし、
居酒されるようになったのが居酒屋の原型と見られています。


・からだにちょっといい話

本格焼酎と泡盛は「酔い覚めがいい」、「二日酔いしにくい」という愛飲者の実体験を
通してその健康性が高く評価されています。
こうした特長に加え、最近では血栓症予防などに大きな効果がある事が認められ、大変
注目されてます。
この研究を進めたのが血栓症研究の第一人者、倉敷芸術大学教授・須貝洋行医学博士。
ナットウキナーゼが血栓を防ぐ事を発見した人物です。
須貝教授は飲酒後に血栓を溶かす酵素ウロキナーゼがどれだけ高まるかを調べました。
その結果、アルコールを飲まないグループに比べ日本酒、ワイン、ビールを飲んだ
グループは1.5倍、本格焼酎は2.4倍の高い活性率を示したもののウィスキーは
あまり効果が見られませんでした。
本格焼酎が他の酒類に比べて効果が高いのは、蒸留時に残された微量の成分が血栓溶解や
血管に働く為だと言われてます。
人の血管と似ている豚に耳を用いて本格焼酎の成分で血栓溶解成分がどれだけ分泌され、
血栓がとけるのか実験した結果、本格焼酎はエタノール(純粋なアルコール)や日本酒と
比較して2倍以上の血栓溶解素ウロキナーゼの放出量を示しました。
血管が詰まる原因のひとつにストレスがあります。
私たちは日常的にストレスにさらされて生活しています。
ストレスを解消することは健康な生活を送る上でとても大切な事で、心筋梗塞や脳梗塞
などの血栓症を予防する為にも必要な事です。
お酒がストレス解消に一役かっている事は良く知られていますので、飲むなら血栓溶解
酵素を多く含んでいる本格焼酎・泡盛が最適と言う事でしょう。
それも血栓溶解物質を多く含んでいる納豆とネギ類を食材に使った肴で一杯やると効果は
さらに上がるでしょう。
こう言う結果から、「じゃあもっと飲めばいいだろう」とお酒好きの人は思うかも
しれませんが、適量は純粋アルコール量で30ml程度。
本格焼酎や泡盛なら一合から二合程度で60mlを超えるとまた効果がなくなり、
飲む前と変わらなくなってしいます。
適量を心がけ、楽しく、美味しく、健康的に飲む事が潤いのある人生を送る秘訣でも
あるのです。

・うどん

うどんのルーツは、奈良時代に中国から伝来した唐菓子(からくだもの)の一種の
「こんとん」であると言われてます。
「こんとん」とは小麦粉を加工して作られたあん入りの団子のようなものです。
やがてこのうどんを温かい汁に入れて食べるようになり、「温飩(おんとん)」
と呼ばれるようになります。
それが転じて「うんとん」→「うどん」になったと言われてます。
現在でも讃岐地方のお雑煮は甘い汁にあん入りの団子のようなものを入れて食べる風習が
残っています。
この説とは別に、讃岐地方には弘法大師(空海)にまつわる言い伝えがあります。
讃岐地方は空海の故郷で、遣唐使と共に中国へ渡った空海が、うどんの技術を日本に
持ち帰り、貧しかった故郷の人々を救ったと言われてます。
どちらの説が正しいかはっきりとした答えはわかりませんが、どちらも讃岐地方に
まつわる説なので、日本でのうどん発祥は讃岐地方であったと思われます。

うどんは誰にでも手軽な食事として日本中で食されています。
その中でも讃岐(香川県)のうどんはコシの強さと味わい深さが有名です。
讃岐地方の小麦粉は、気候が温暖で雨が少ない瀬戸内地方独特の自然環境の中で
育まれてきた日本でも最良質の小麦粉です。
そして讃岐は地下水脈が地表近くに流れているのでミネラル分の多い良質の水を得る事が
出来ます。
さらに讃岐を初めとする瀬戸内地方では、昔から雨の少ないという気候を利用して
塩作りが盛んに行われて来ました。
この小麦粉・塩・水の三要素が讃岐うどんを美味しくさせ有名にした理由です。